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研究会報告(2006年5月20日(土曜日)14時から16時過ぎまでJCII 6階会議室にて開催されました。
今回の研究会テーマは、「カメラ名ないしはメーカー名がT、U、Vで始まるカメラ」です。トプコン、フォクトレンダーなどに多くのカメラが集まりましたが、いつもと比べて多彩なカメラが見られました。


2006年5月研究会持参カメラ一覧・・基本的には持参者の記入通りとし明らかに誤記と思われるものは(編)で修正しました(敬称略、50音順)
持 参 者 カ メ ラ  名 製 造 会 社 フィ ル ム 国 名 発売年
浅沼 宣夫 携帯用写真器(人物風景兼用) 進々堂 名刺判乾板 日本 c1900
フェナレット(Venaret) フェナ(VENA) 120(6×6cm) オランダ 1948
シルバースーパーシックス 日本光機 120(6×6cm、6×4.5cm) 日本 1953
ベストポケットコダック、3台(1914、1915〜26) イーストマン コダック 127(4×6.5cm) アメリカ
五十嵐 登 トヨカ 35S 東郷堂 135(24×36mm) 日本 1957
ユニオン セミ CU ユニオン光学 120(6×4.5cm) 1953
伊木 紀昭 ビルタス フォクトレンダー ドイツ 1933
タワー51(1958a) シアーズ ローバック(イロカOEM) 135(24×36mm) 西ドイツ 1958
伊丹 正晴 ビトー U フォクトレンダー 1950
ビトー BL 1957
ビテッサ L 1954
井上 秀夫 トプコン 35A(バヨネット、トーコー8cm付) 東京光学機械 日本 1953
トプコン 35A(オリジナル)
テナックス ツァイス イコン 135(24×24mm) ドイツ 1939
岩崎 敏彦 アブス フォクトレンダー 乾板(6.5×9cm) ドイツ c1926
ペルケオ 127(3×4cm) 1932
ベッサ 466 120(6×6cm、6×4.5cm) 1938
ベッサ 66 120(6×6cm) 1940
内田 五三郎 ブリラント(フォーカシングモデル)V6 フォクトレンダー 120(6×6cm) ドイツ 1938
ベッサ(新コンパー付) 120(6×9cm) 1932
ベルクハイル 乾板(6.5×9cm) 1923
距離計 -
宇津 力雄 ビテッサ T 135(24×36mm) 西ドイツ 1956
ベッサ 120(6×9cm) ドイツ 1931
岡本 貞雄 トプコン 35S 東京光学機械 135(24×36mm) 日本 c1956
トプコン 35L c1957
岡田 万寿男 ビトー T(プロンターUシャッター付) フォクトレンダー 西ドイツ 1947
ビトー Ua 1955
神藤 弘充 ブリラント(金属ボディー) 120(6×6cm) ドイツ 1932
ブリラント(ベークライトボディー) 1937
ブリラント(フォーカシングモデル) 1938
熊川 進 ビルタス フォクトレンダー 120(6×4.5cm) 1933
ビトー Ua 135(24×36mm) 西ドイツ 1955
プリモフレックス オートマット 東京光学機械 120(6×6cm) 日本 1956
トプコン オートマチックR 135(24×36mm) 1960
小滝 日出彦 タロン ビック(Vic) タロン 1962
トプコン ホースマンプレス970 東京光学機械 120(6×9cm) 1963
USC 35(Regula1953のOEM) ユナイテッド ステーツ カメラ 135(24×36mm) アメリカ c1954
ビトー B フォクトレンダー 西ドイツ 1954
ビトマチック Ub 1965
ペルケオ T 120(6×6cm) 1950
小林 昭夫 ユニベルセル(Universelle) サン・テチエンヌ(Saint-Etiene) 107(8×10.5cm) フランス 1908
小林 将利 トプコン35A 東京光学機械 135(24×36mm) 日本 1953
小林 泰人 トロピカル ウナ(Tropical Una) J. シンクレア(Sinclair) 乾板 イギリス c1904
トラベラー ウナ(Traveller Una) c1927
小原 嗣朗 ビトー T フォクトレンダー 135(24×36mm) ドイツ 1940
ビトー V 西ドイツ 1951
ビトー Ua(プロント及びプロンターSVSシャッター付) 1955
笹沼 弘 ベッサ U 120(6×9cm) 1950
ペルケオ E 120(6×6cm) 1954
佐藤 経明 テナックス ツァイス イコン 135(24×24mm) 1939
ビトマチック Ub フォクトレンダー 135(24×36mm) 1965
鈴木 恭一 トプコン R3 東京光学機械 日本 1960
ボーグ(Vogue) コロネット カメラ Vogue35Film(3×5cm) イギリス 1936
ホビックス ジュニア 東郷堂 ボルタ判(28×28mm) 日本 1955
高島 鎮雄 ターベス シンクロナ(Tahbes Synchrona) ターベス 120(6×6cm) オランダ 1950
ユニボックス(Unibox) ? 620(6×6cm) スウェーデン c1950
マリベックス Model A2 カーサ・ウニベックス 120(4.5×6cm) スペイン c1948
フェナレット(Venaret、緑擬革) フェナ(VENA) 120(6×6cm) オランダ 1948
エピフォカ(Epifoca) フルソフォト(VRSOFOTO) チェコスロバキア 1947
中村 昭典 ビテッサ U フォクトレンダー 135(24×36mm) 西ドイツ 1954
ビトー T ドイツ 1940
ビトー U 西ドイツ 1950
ビトー Ua 1955
ビトー B 1954
ユニオン セミ CU ユニオン光学 120(4.5×6cm) 日本 1953
七井 貞明 アルピン(Alpin) フォクトレンダー 乾板(9×12cm) ドイツ c1906
服部 豊 ミニオン35A 東京光学機械 135(24×32mm) 日本 1948
トプコン 35A (オリジナル) 135(24×36mm) 1953
トプコン 35S 1956
タナック SD 田中光学 1957
オプティカオート35(オートテラスーパー) 寺岡製作所 1959
ベッサ U フォクトレンダー 120(6×9cm) 西ドイツ 1950
長谷川 幸也 ユニオン セミ CU ユニオン光学 120(4.5×6cm) 日本 1953
林 勝夫 テレロワ(First Model) ルネ・ロワイエ 120(6×9cm、4.5×6cm) フランス c1950
ビトー V フォクトレンダー 135(24×36mm) 西ドイツ 1951
ボスホート(Voskhot) GOMZ ソ連 1964
林 輝昭 ツインレンズ レフレックス トーマス ロス 乾板(7.8×10.2cm) イギリス c1890
ウナ  J. シンクレア(Sinclair) 乾板(5.8×8.2cm) 1904
ヴァート(Verto) アダムス 乾板(6.3×8.2cm) 1930
藤岡 俊一郎 ヴォカーU(Vokar) ヴォカー コーポレーション 135(24×36mm) アメリカ c1946
藤田 耕一 ベッサマチック m フォクトレンダー 西ドイツ 1964
馬淵 勇 タワー レフレックス シアーズ ローバック(アイレスOEM) 120(6×6cm) 日本 1952
タワー レフレックス25 1955
ユニベックスAF-3 ユニバーサル カメラ No.00Roll film(3×4cm) アメリカ 1936
プレスカメラ ヴァンネック(Van Neck) プレート(12×9cm) イギリス 1930
山前 邦臣 トロピカル カーバイン12号 ホートン ブッチャー 116(6.5×11cm) イギリス 1926
ウンカ(Unca) フォイツィック(Foitzik) 120(6×6cm) 西ドイツ 1952
ヴォカーT(Vokar) ヴォカー コーポレーション 135(24×36mm) アメリカ 1946
山本 利実 トプコン 35L 東京光学機械 日本 c1957
テナックス ツァイス イコン 135(24×24mm) ドイツ 1939
吉田 安夫 ミネシックス UF 高嶺(たかね)光学 120(6×6cm、6×4.5cm) 日本 1955
マーキュリー(モデルCC) ユニバーサル カメラ ユニバーサルNo.200(18×24mm) アメリカ 1938
ブリラント(初期型) フォクトレンダー 120(6×6cm) ドイツ 1932


 
東京光学工業のミニオン35A 戦前にもベスト判のミニオンというカメラがあるが、それとは全く違うカメラ。ミニオン35には3種類のカメラがあり、1948年に次々と発売された。
 
1953年発売の田中光学のタナック SD ニコンそっくりの外観は頂けないが、今となっては大変希少な距離計連動フォーカルプレーン機








1953年発売のトプコン35A バヨネット型レンズ交換式のカメラでトプコール80mm F5.6








ユニオン光学から発売されたユニオンCU、 本機は、第一光学から1949年に発売されたゼノビアが元のカメラ
            
 写真左   プリモフレックス オートマット 本機は1956年に発売された最後の型で、翌年プリモフレックス オートマットLと言うライトバリュー付のものが発売された。
 写真中央 アメリカのシアーズから発売されたタワーレフレックス 元は日本のアイレスが供給したアイレスフレックスZ
 写真右  同じくシアーズのタワーレフレックス25 これも元はアイレスフレックス オートマット。 タワーブランドの2機種には何れもニッコールレンズがついている。
 

↑ブリラントV6の光学露出計、ビューレンズに被せ、ファインダーを覗いて露光体が見えるか見えないかで適正露出を求める。








←ブリラント
V6 ピント調節は前玉回転式。側面の扉の中にフィルターや光学露出計用アクセサリーを収納する。

United States Camera Corp.と言う大層な名前の会社のUSC35、カメラ自体はドイツのレグラ(Regula)社から1953年に発売されたレグラのOEM製品

 USC35のトップカバー UNITED STATES CAMERA CORP. CHICAGO ILLINOIS、その下には麗々しくMade in Germanyとある。







フォクトレンダーのレンズシャッター一眼レフベッサマチック m、絞りの調節リンクがレンズマウント基部にあるので、デッケルマウントだが、ライトバリュー機構が省略されており、シャッター速度を直接変えられるようになっている。


右の写真は巨大なズームレンズ「フォクトレンダー・ズーマー」。
この図体で36mm−82mmしかない、明るさはF2.8で明るいレンズではあるが。

スチルカメラ用としては最初期のズームレンズ





 


イギリス、コロネット社のボーグ(
Vogue)ベークライト製のフォールディングカメラで、固定焦点、画面サイズ 30×50mmのボーグ35フィルムという専用フィルムを用いる。
 
西ドイツフォイツィク社の6×6判カメラ、ウンカ(Unca)1952年発売のビューファインダーしかないカメラ、日本人には変な感じのカメラ名は、2年後にフォイニクス(Foinix)と改名した。
 
スウェーデン製のユニボックスというベークライト製6×6判ボックスカメラ、ボディを左右二つに分けて作り、真ん中で接着している。


 
チェコスロバキアのフルソフォト(Vrsofot)社から発売されたエピフォカ(Epifoka)という6×6判カメラ レンズは四角な箱の先でかつ少し引っ込んだ位置に固定されている。航空カメラとして作られたと言われている
 
スペインのカーサ・ウニベックス(Casa Univex)社から1949年頃に発売されたセミ判のマリベックス(Marivex)、モデルA2というカメラ。この会社はマーキュリーなどで知られるアメリカ、ユニバーサルカメラの現地法人。
 
オランダのターベス(Tahbes)社から1950年に発売されたターベス・シンクロナ(Tahbes Synchrona)という6×6判カメラ。このカメラは、ニッケルメッキの全金属ボディと、大きな光学ファインダーが特徴。

 
イギリス シンクレア社のトラベラー・ウナ ウナは高級木製乾板カメラが有名だが、本機は旅行者用にボディをジュラルミンで作り、大幅に軽量化したもの。1927年頃の発売。当時ジュラルミンのようなアルミ合金やアルミ素材は非常に高価であったという。



イギリス シンクレア社のトロピカル・ウナ 見事に磨き込まれたマホガニーと、真鍮の金具の美しさは比類がないものである。シャッターにはコンパウンドが使われている。













イギリス アダムス社の乾板カメラ、ヴァート(
Verto)。アダムスも木製高級カメラを想像するが、本機は金属ボディである。

フォクトレンダー初期のハンドカメラとして有名な乾板カメラ アルピン レンズのコリネアは後群を外すことで望遠レンズになる。


イギリス バン・ネック社から発売されたバン・ネック プレスカメラ イギリスで1930年頃から1960年頃まで報道用として長く使われた。







フランス、サン・テチェンヌ(Saint-Etiene)社が1908年頃に発売したユニベルセル(Universelle
このカメラは乾板用の枠がボディと一体になっており、その外側にロールフィルム用の巻き枠が取り外し可能にはめ込まれている。ロールフィルムは8×10.5cmのサイズになっている。